アクセス解析で、自分のサイトが参照元として表示されるのはなぜ?
訪問者がまだサイト内にいる間に訪問が「やり直し」になったか、解析ツールが別サイトとして扱うアドレスへ移動したため、次に読み込まれたページの参照元があなた自身のアドレスになったからです。多くの解析ツールは約30分操作がないとセッションを終了するので、長いページを開いたままにして後から内部リンクをクリックした人は、参照元があなた自身の新しいセッションを始めます。これは流入元ではなくラベルの問題です。自社ドメインを除外する参照元として登録し、自社メールのリンクにパラメータを付け、該当する訪問は消えるのではなくダイレクトに移ると想定してください。
自分で自分を参照してしまう4つの経路
参照元とは、クリックした時点で訪問者がいたページのアドレスにすぎません。普通は別のサイトなので、解析ツールはそれを流入元として報告します。あなた自身のアドレスがこの欄に入り込む経路はごくありふれた4つで、それぞれ少しずつ違う痕跡を残します。
- 訪問の途中でセッションが切れた。 解析ツールは行動をセッション単位に分け、一定時間操作がないとセッションを閉じます。一般的な既定値は30分です。昼休みの間タブを開いたままにして、戻ってからページ内のリンクをクリックした訪問者は新しいセッションを始め、そのセッションが持つ唯一の流入元はクリックしたページ、つまりあなたのページです。痕跡は、自社ドメインが参照元で、内部リンク先のページに着地していることです。
- 自社の2つのアドレスの間を移動した。 マーケティングサイトが1つのドメインにあり、アプリ・ブログ・ドキュメント・決済画面が別のドメインにあると、何も設定していないツールには無関係な2つのサイトに見えます。一方から他方へのクリックはすべて自分自身からの参照として記録され、たいていは登録数と連動して増減する安定した数字になります。
- 他社のページを経由して戻ってきた。 決済代行、カード認証のページ、ログインやパスワード再設定のフローは、訪問者をいったん外に出してから連れ戻します。戻ってきたときの参照元はその第三者なので、厳密には自社名ではありません。しかし不具合としては同じで、自社フローの途中の一歩が訪問者の出どころとして報告されます。Google の除外設定に関するヘルプページが挙げているのも、まさに決済代行、3-D セキュアのページ、パスワード再設定です。
- 自社が送ったメールのリンクをクリックした。 メールはウェブページではないため、何が表示されるかは読まれ方次第です。ウェブメールは自分のアドレスを参照元として送り、パソコンやスマートフォンのメールアプリは通常何も送らず、クリック計測付きのメール配信サービスはクリックをまず自社のリダイレクト用ドメインに通します。同じメッセージが3種類のラベルで届きうるのです。
自社のレポートではどう見えたか
私たちは自社サイトでこのすべてに出くわしました。2026年8月30日の1日分のチャネル内訳を監査したところ、Referral に分類された訪問者は5人で、本物の参照はちょうど1人、GitHub からでした。2人は自社ドメインからで、まだ読んでいる最中にセッションが切れ、内部リンクのクリックで再開したものでした。残る2人は自社のメールで、1人はメール配信サービスのクリック計測リダイレクト経由、もう1人はウェブメールからでした。参照5件のうち4件が自分たちで、レポートのどこにもそうは書かれていませんでした。
| 表示される参照元 | 最も考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 自社ドメイン | 訪問の途中でセッションが切れた | 除外する参照元として登録する |
| 自社の別ドメイン(アプリ、ブログ、ドキュメント) | 2つのプロパティが別サイトとして計測されている | クロスドメイン測定を設定するか、除外対象として登録する |
| 決済やログインのサービス | 自社フロー内での往復 | 除外する参照元として登録する |
| メール配信サービスやウェブメールのアドレス | 自社が送ったメール内のクリック | 送るすべてのリンクに UTM パラメータを付ける |
メールだけは他と違う対処が必要です。参照元を除外しても誤ったラベルが消えるだけで、正しいラベルは戻ってこないからです。送るリンクすべてに UTM パラメータ を付ければ、読者がどのメールソフトを使っても訪問はメールとして記録されます。私たちは今、送信するすべてのメールのすべてのリンクに自動で付けています。テンプレートごとに任せると、いつか最初のタグなしリンクがすり抜けるからです。
直すとダイレクトは増える。それで正しい
Google アナリティクス 4 では、この設定は List unwanted referrals(除外する参照のリスト)と呼ばれ、ウェブデータストリームのタグ設定の中にあります。条件に一致した参照元は、流入元として表示されず、アトリビューションで無視されます。ほかのツールにも同等の除外リストがあるか、イベント送信前に参照元を書き換えられます。私たちが選んだのは後者で、自社ホストからの参照元はすべて「参照元なし」として記録しています。
ここは私たちが予測を外した部分なので、同じ失敗をしないように書いておきます。私たちはこの整理でダイレクトが減ると思っていましたが、実際には増えました。参照元を除外しても訪問は消えません。訪問は確かにあり、名前の付いた流入元がなくなるだけで、流入元のない訪問は定義上ダイレクトです。この種の修正は、合計が減ったかどうかではなく、各区分の中身が何になったかで評価してください。
つまり、変更後に増えたダイレクトの数字が自動的に本物の人間だとは限りません。ダイレクトは参照元なしで届くものすべてで、自動化されたクライアントも参照元なしで届くからです。見分け方はサイトへのアクセスのうちボットはどれくらいかで解説しています。ただし、そこに入るものの一部は最も価値のあるアクセスでもあります。その口コミ由来の部分を指す名前がダークソーシャルです。
よくある質問
- 自己参照のアクセスは SEO に悪影響がありますか?
- ありません。解析ツール内のラベルの問題で、検索エンジンからは見えません。損なわれるのはあなた自身の判断です。自社ドメインに流入を割り当てるチャネルレポートは訪問者が本当はどこから来たのかを隠し、アトリビューションモデルは実際には訪問の途中にすぎない流入元に成果を割り振ってしまいます。
- これらの訪問はレポートから単純に除外すべきですか?
- いいえ。除外するのは参照元で、訪問ではありません。これは本物の人間で、30分経ってもまだサイトにいたのですから、むしろ最も関心の高い訪問者であることが多いのです。除外すればラベルを直すために良い訪問者を消すことになります。例外は自社のチームで、その閲覧は顧客について何も教えてくれないため、丸ごと除外する価値があります。
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