HeyForm
会話型フォーム、アンケート、クイズのためのオープンソースかつセルフホスト可能なフォームビルダー。まだ顧客ではない人を捕まえるための道具
HeyForm は会話型フォーム、アンケート、クイズ、投票のためのオープンソースのフォームビルダーで、TypeScript で書かれ AGPL-3.0 でライセンスされています。セルフホストすることも、開発者が運営するホスティング版を使うこともでき、自社ブランドの公開フォームから条件分岐、Webhook、回答の CSV 出力までを一通りカバーします。創業者にとっての使いどころは調査ではなく獲得です。順番待ちリスト、クイズ型のリードマグネット、そしてまだ登録していない人に向けた選別フォームがそれにあたります。
HeyForm とは何か
HeyForm(github.com/heyform/heyform)は自分で運用できるフォームビルダーで、Node サーバー、React のウェブアプリ、そして独立した埋め込み用ライブラリからなる TypeScript のモノレポとして作られています。おかげでフォームはホスティング先のリンク上だけでなく、自社サイト上に置けます。ホスティング版も運営している 2 人のチームが保守しており、2024 年 3 月から開発が続いています。
- 会話型フォーム 入力欄の壁ではなく 1 問ずつ提示する形式。加えて従来型のアンケート、クイズ、投票にも対応します。
- 幅広い入力種別 テキスト、メール、電話番号から、画像選択、日付ピッカー、ファイルアップロードまで。
- 条件分岐とリダイレクト 回答に応じて分岐させ、終了時に特定の場所へ送る。フォームをファネルの 1 ステップに変える仕掛けです。
- 連携 Webhook、解析ツール、マーケティング系プラットフォーム、それ以外は Zapier と Make.com 経由で。
- カスタム CSS までの外観調整 フォント、色、背景。自社ドメイン上のフォームが借り物に見えないようにできます。
- 完了率の分析と CSV 出力 フォームごとの離脱率と完了率、そして生の回答を自分の手元のファイルに。
セルフホストの前に確認すべき 2 点
どちらもリポジトリで簡単に確かめられ、いずれも後で気づくより今読むほうが安く済む種類の細部です。
- MIT ではなく AGPL-3.0 です。自社のフォームのために自分でホストする分には問題ありません。弁護士が必要になるのは、他者に提供する製品の内部に組み込む場合です。ネットワーク条項は、あなたのコードを一度もダウンロードしないユーザーにまで及びます。
- v3.0.1 以降を動かすこと。2026 年 8 月の 3.0 系リリースに至るコミット群は、明示的なセキュリティ修正の連続です — 特殊用途 IPv6 アドレスに対する SSRF 対策、回答および署名画像の信頼できない URL の検証、破壊的削除のカスケード処理、ワークスペース招待の増殖の抑制、より安全な GraphQL エラー。修正内容はプロジェクト自身のセキュリティ文書に記録されています。
- アドバイザリが公開されているのは悪い兆候ではなく良い兆候です。誰かが調べ、見つかったものが公開の場で直されたということですから。ただしそれは、古いままのセルフホスト版こそ動かしたくないバージョンだ、ということも意味します。
デプロイは手動インストールと複数事業者のワンクリックテンプレートの双方が文書化されているので、実務上のコストは小さなコンテナ 1 つとデータベース 1 つであって、午後をまるごと潰す作業ではありません。個人データを集めるセルフホストのツール全般と同じく、引き受けることになるのはそのデータへの責任です。バックアップ、アップグレード、そして回答がどこに存在するのかについてプライバシーポリシーが述べるべき内容が増えます。
創業者が実際にリードを得る使い方
フォームはチャネルではありません。すでにある注目を変換する装置なので、成長の観点での問いは常に、その直前に何を置くかと、直後に何が起きるかです。
- 登録の後ではなく、順番待ちリストの前に置く 最も価値が高い使い方は、まだアカウントを作る気になっていない人を捕まえることです。これはローンチ前に順番待ちリストを作るのと同じ仕事に、回答が付いてくる形です。
- クイズ自体をリードマグネットにする 結果を返す短い診断は、人が最後まで終える数少ないリードマグネットのひとつです。見返りがメールではなくその場で届くからです。
- 選別の質問は 6 つではなく 1 つ 入力欄が 1 つ増えるごとに完了数が減ります。追いかけ方が変わる唯一の回答を選び、残りは捨てること。
- Webhook は初日につなぐ 誰も開かないデータベースに落ちた送信はリードではありません。実際に返信している場所へ流してください。
- 合計だけでなく離脱を読む 設問ごとの離脱は、どの質問が高くついているかを教えます。流入の少ないフォームが返せるコンバージョン上の手がかりは、実質これだけです。
これは以前取り上げた Formbricks との境界線でもあり、両者は混同しやすいものです。Formbricks はすでにユーザーである人に向けた製品内アンケートを中心に組まれ、HeyForm はユーザーでない人に向けた独立した公開フォームを中心に組まれています。どちらも相手の形に曲げることはできますが、そこでは居心地が悪くなります。
登録直後の人に質問して分かったこと
私たち自身の初回ヒアリングは、任意の質問 1 つと、ワンタップの選択肢いくつか、そして自由記入の 1 行という構成です。その分布は予想外に偏りました。いま作っているものへのリンクを貼るよう促す選択肢だけがそれなりの頻度で使われ、より抽象的な選択肢はほぼゼロのままです。比率を根拠に戦略を立てるには標本が小さすぎますが、傾向は、私たちが何を尋ねるかを変えるには十分な期間続いています。
そこから読み取れるのは、人は「答えるほうが説明するより簡単なとき」に答える、ということです。URL を貼るのはコストがゼロで情報量が多い。一方、自分が属するカテゴリを選ぶのは自分が何者かを決める作業であり、それは労力です。HeyForm で獲得用フォームを設計するなら、これが安価な教訓です。答えがすでにどこかに存在していて本人がコピーできる質問を選び、単に知りたいだけのことは後の会話に回してください。
FAQ
- HeyForm は Typeform の代替ですか?
- 最も近い比較対象です。1 問ずつ進む会話型の形式、ブランドを反映したテーマ、条件分岐はいずれも同じ形をしています。違いとして効いてくるのはホスティングとライセンスです。HeyForm は自社のインフラ上で動かし、送信内容を自社のデータベースに保持できますし、プロプライエタリではなく AGPL-3.0 です。その代わり、アップグレード、バックアップ、そして他人のデータを預かる運用面を引き受けることになります。
- AGPL ライセンスはスタートアップにとって何を意味しますか?
- 自社サイトで自社のフォームを動かす分には、特筆すべきことはありません。問題になるのは、HeyForm がネットワーク越しに他者へ提供する何かの一部になるときです。AGPL のネットワーク条項により、改変物のソース公開が義務づけられ得ます。使うだけでなく自社製品に組み込むことを検討しているなら、ライセンスをきちんと読み、助言を受けてください。このページで唯一、間違えると本当に高くつく判断です。
- Google フォームを使うのと何が違いますか?
- Google フォームのほうが作るのが速く無料で、社内向けアンケートならたいていそちらが正解です。HeyForm が設定コストに見合うのは、フォームが顧客に面するときです。Google ではなく自社のドメインとブランド、条件分岐、完了後に自社ファネルへ送るリダイレクト、そして設問ごとの離脱データ。チームの外の誰も見ないなら、単純なツールが勝ちます。
- プロジェクトは活発に保守されていますか?
- 2026-08-15 時点では保守されています。2026-08-06 に v3.0.0、2026-08-13 に v3.0.1 を出しており、それ以前のコミット履歴も定型的な保守ではなく実質的な作業 — 修正内容が文書化された、まとまった量のセキュリティ修正の連続です。小さなチームなので、大規模なプロジェクトではなく、担い手の冗長性が乏しい保守されたプロジェクトとして読んでください。
You built it. Now grow it.
AgentCeres is a managed AI marketing team — specialists draft the SEO, social, and outreach that fill your links, you approve what ships. 14-day free trial, from $39/month.