Social media management

Postiz

公開APIとワークフロー連携、エージェント向けCLIを備えたオープンソースのSNS投稿スケジューラ

gitroomhq/postiz-appTypeScript34,927 as of 2026-08-21
By Jake Luo · Published 2026年8月21日

PostizはオープンソースのSNS投稿スケジューラです。プロジェクト自身はBufferやHypefuryの代替として位置づけており、X、LinkedIn、Reddit、Instagram、TikTok、YouTube、Facebook、Threads、Bluesky、Mastodon、Discordなどへの投稿を、ひとつのカレンダーから計画し、キューに入れ、公開します。TypeScript製でライセンスはAGPL-3.0、PostgreSQL上のNext.jsとNestJSのスタックとして自前でホストでき、READMEには現時点でホスト版と自前ホスト版に機能差はないと書かれています。2026年8月21日時点のGitHubスター数は34,927でした。ダッシュボード中心のスケジューラと違うのは、キューを取り巻く面の広さです。文書化された公開API、Node向けSDK、n8nとMake.comの連携、そして別立てのエージェントCLIがあり、人間以外のものがキューを埋められます。

Postizとは何か

Postiz(github.com/gitroomhq/postiz-app)は、SNSアカウントのための投稿予約と公開のレイヤーです。各アカウントをそのプラットフォーム自身のOAuthフローで接続し、本文は一度だけ書き、どのネットワークがいつ受け取るかはカレンダーが決めます。リポジトリは2023年7月から続いており、放置ではなく実際に手が入っています。リリースは2026年8月4日のv2.23.0まで進み、本ページの取材直前の数日のコミットはMCPのエンドポイント、OAuthコントローラの公開、セキュリティとフレームワークの更新といった機能面の作業で、READMEの体裁直しではありません。

  • 対応範囲 READMEには十四のネットワークが挙げられており、X、LinkedIn、Reddit、Instagram、TikTok、YouTube、Facebook、Pinterest、Threads、Bluesky、Mastodon、Discord、Slackなどが含まれます。
  • 自前ホスト pnpmのモノレポ構成で、フロントはNext.js、APIはNestJS、PostgreSQLにPrisma、カレンダーの駆動にTemporalを使い、クイックスタートも文書化されています。READMEによれば、ホスト版と自前ビルドは現時点で同じ製品です。
  • 自動化の接点 公開API、npm上のNode向けSDK、n8nのコミュニティノード、Make.com連携、そしてエージェントCLIの別リポジトリ。
  • チーム運用 ひとつのワークスペースに複数メンバー、公開前の投稿へのコメント、公開済み投稿の分析。
  • ライセンス AGPL-3.0。改変してネットワーク越しに他者へ提供する場合、コピーレフトの条件は改変部分にも及びます。販売する製品に組み込む前に必ず読んでください。

すでに取り上げたもうひとつのオープンソース製スケジューラとの比較

BrightBean Studioについてはすでに書きました。多くのネットワークに対して計画し、予約し、承認し、公開するという同じ仕事を、自前ホストで、自分のプラットフォーム資格情報を使って行うツールです。両者から選ぶとき、機能一覧では決着がつきません。どちらも当たり前の範囲は押さえているからです。正直な違いは、誰が運転席に座る前提かにあります。

BrightBeanは人が向き合うダッシュボードです。Postizは普及規模がはるかに大きく、連携先も多く、同じカレンダーの前に文書化されたAPIとエージェントCLIを置いています。そのぶん、すでに動かしている自動化に組み込みやすい。これは両刃でもあります。キューをスクリプトが埋められるようになった瞬間、興味深い問いはカレンダーではなく、そこに入ったものを誰が確認したのかに移ります。

人が打ち込まなくなったときに難しくなる部分

私たち自身もこの領域を作っており、いちばん高くついた教訓は投稿予約とは関係のないところにありました。承認した時点より後に公開するということは、そのあいだに窓が開くということです。そして窓の内側で内容は変わりえます。承認を「特定の言葉への同意」ではなく「行に立った旗」として扱うキューは、いつか誰も同意していないものを公開します。しかも、うまくいったように見えます。

自社の承認キューで変えた三つのこと
  • 承認は行ではなく本文そのものに結び付ける。人が承認した時点で投稿本文のダイジェストを刻み、枠が発火する瞬間に照合し直します。一致しなければ公開せず下書きに戻します。
  • 承認は、レビューした人が見ていた版を一緒に運ぶ。レビューの途中で編集が入った場合、承認は「スキップ」として返り、誰も読んでいない文面に黙って適用されることはありません。
  • X向けの文字数カウンタは、遮断ではなく警告にとどめる。実際の上限はアカウントの契約段階によって変わり、どの段階かはスケジューラ側からは知りようがないからです。問題なかったはずの投稿を拒むほうが、警告を出すより悪い失敗です。

キューが決めてくれないこと

カレンダーが埋まっていることは、読者がいることではありません。予約投稿は継続的に発信する際の摩擦を取り除きますが、それは必要なだけで十分からは程遠い。何を言う価値があるのか、どのネットワークに労力を割く価値があるのか、そもそも誰かが読んでいるのかは決めてくれません。それらは創業者はXにどのくらいの頻度で投稿すべきかで扱っている問いです。

投稿が本当に出たかどうかも教えてくれません。プラットフォームのAPIは呼び出しを受理しておきながら投稿自体は拒むことがあります。意味を持つ答えはネットワークから読み戻したものであって、スケジューラが記録したものではありません。この失敗と、その手前で止める方法はSNS投稿をAIに任せてよいかで扱っています。

FAQ

Postizは無料ですか?
ソースはAGPL-3.0のもとで自由に使え、自前でホストできます。支払うのはサーバー、データベース、そして動かし続けるための自分の時間です。プロジェクトはホスト型サービスも販売しており、READMEには現時点で両者に機能差はないと書かれています。
BufferやHootsuiteとどう違いますか?
所有と拡張性です。自前ホストなら、カレンダーと投稿内容はベンダーではなく自分のインフラに置かれ、席単位やチャンネル単位の課金もありません。公開API、SDK、エージェントCLIによって、自分のシステムからキューを動かせます。引き換えに運用は自分持ちです。データベース、スケジューラ、各プラットフォームの開発者アプリ登録が自分の管理対象になり、動き続けるよう面倒を見ることになります。
AIエージェントから投稿できますか?
仕組みの上では可能です。公開APIがあり、別立てのエージェントCLIも配布されています。すべきかどうかは技術ではなく方針の問題です。私たちの社内ルールは、見ず知らずの人の目に触れるものは人間が文面そのものを承認するまで待たせ、取り消せる操作は待たせない、というものです。その理由はSNS投稿をAIに任せてよいかにまとめています。
運用には何が必要ですか?
Next.jsとNestJSのサービスを動かすためのNodeランタイムとPostgreSQLのデータベース、そしてカレンダーを担うTemporalです。いちばん簡単なのは文書化されたDockerのクイックスタートです。時間を多く見ておくべきなのはサーバー側よりプラットフォーム側で、接続するネットワークごとに開発者アプリが必要で、いくつかのネットワークでは審査もあります。詰まるのはたいていそこです。
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